2011年4月19日火曜日

VSEO 動画検索エンジンへの最適化(前編)―DAO(Part.1)

●デジタルアセット最適化(Digital Asset Optimization)
2007年5月に米 Google が発表したユニバーサル検索の登場以後、通常の Web 検索結果に画像や動画、ニュース、ブログなどの情報が複合?混在表示する形式の検索サービスが一般化している。日本を見ても Yahoo!JAPAN や Bing も Google に追随し、自社あるいはパートナー企業が持つ様々な情報を混在表示すること rmt アラド戦記
で検索の利便性を高めつつある。

とりわけ Google はユニバーサル検索を積極的に推し進めており、最近では一部のユーザー向けに商品検索の表示も行っている。新しいところでは Twitter のツイートや、Facebook、MySpace などへの投稿を瞬時に検索可能にするリアルタイム検索も、ユニバーサル検索として Web 検索結果に表示され始めている。

こう
した検索エンジンによる検索結果 UI の変化は、ユーザーの検索体験も大きく変わることになると共に、マーケティングとして自然検索結果からの流入数増加を図る SEO にも当然ながら影響を与えることになる。

従来の SEO は、Web ページだけを標的として、サイトのアーキテクチャからナビゲーションの設計、Web ページのマークアップ、コンテンツ作成、
リンク獲得など、検索エンジンに情報を効率的に伝達可能な、検索エンジンフレンドリーなサイト構築を主眼としていた。

しかし、検索エンジンの中でも最も利用者数が多い、一般 Web 検索結果上に多様な形式の情報が複合表示されることは、動画や画像などのデジタルコンテンツの露出機会の大幅な増加や、ユーザーとの新しいタッチポイントの創出などを
意味する。

従って、企業がオンラインで公開する多様なデジタルコンテンツを、ユーザーの検索意図に応じて適切に検索結果画面上に表示されるよう最適化していくことの必要性も認識されてきた。SEO をよりマクロな視点から、サイトを全体的に検索エンジンフレンドリーな方向に導くためのアプローチが今後は必要ではないか、ということだ。


国の一部のコンサルティング企業は、こうした考え方の総称として「DAO」という言葉を用いている。DAO とは Digital Asset Optimization(デジタルアセット最適化)の略で、保有するデジタルコンテンツを検索エンジンを通じて発見可能にすることにより、新たな露出機会によるトラフィック増加や顧客とのタッチポイントを構築していこうとするものだ。

具体
的な施策に落とし込むと、DAO は「画像、動画、音声、ニュース、ブログ、地図、商品、ツイートなど各種コンテンツを検索エンジンに最適化していこう」ということである。しかしながら、いざ実践しようとすると、これが難しい。なぜなら、ここに並べた各コンテンツの最適化手法が、「検索エンジンというソフトウェアに情報を効率よく伝達するための技術的手法
」という根底は同じとはいえ、1つ1つが全く異なるからだ。

そこで本連載では、何回かに分けて各種コンテンツごとの最適化のアプローチの概要について解説をしていく。第1回の今回は、動画検索エンジンへの最適化(VSEO、Video Search Engine Optimization)だ。

●VSEO 前編:対象検索エンジンごとに異なる最適化
動画検索エンジンへの最適化
は、SEO の頭に Video をつけて VSEO などと呼ばれる。各動画コンテンツが検索エンジンにインデックスされ、キーワードとの関連性が高められるように最適化を行う。

動画コンテンツを検索エンジンフレンドリーにする際は、Web ページにはない障害がある。第1に Web ページほど単純にインデックスさせることができないこと、第2に、検索エンジンは動画
上に登場する人物や背景などの視覚情報は解析できない。もちろん、動画上の音声もだ。こうした制約があることと、こうした事情を踏まえて検索エンジン側も色々なツールやサービスを提供している。

このように最適化の技術手法が特殊な VSEO であるが、さらに掲載の対象とする検索エンジンの種類の違いや、動画コンテンツの公開方法によっても更に手
法が異なるためさらに話をややこしくしている。

今回は、この検索エンジンと動画公開方法について話を整理する。まず、動画検索エンジンの種類について分類しよう。

■動画検索エンジンの種類は3つ

1.動画共有サイト内の検索結果
たとえば YouTube や Dailymotion、ニコニコ動画など各種動画共有サイトに設置されている、サイト内
検索結果。

2.一般検索エンジンの検索結果
Google や Yahoo!JAPAN、Bing などの Web 検索結果に混在表示される動画検索結果。あるいは、これらの検索エンジンが検索機能の1つとして独立させている動画検索サイト(たとえば、video.google.co.jp)の検索結果。

3.動画専門検索エンジンの検索結果
Truveo(トゥルベオ)や Fooooo(フー)、
Blinkx(ブリンクス)など動画専門のバーティカル検索エンジンの検索結果。

■動画公開方法の種類は2つ
次に、VSEO の際に考慮する必要がある動画コンテンツの公開方法は2つに分類される。

1.共有型
YouTube やニコニコ動画など、動画共有サイトに動画をアップロードした場合。

2.ホスト型
動画共有サイトを利用せず、自
分のサイトで動画をホストしている場合。

■ターゲットとする動画検索エンジンによって手法を決定する
VSEO は、上記で述べたターゲットとする検索エンジンと、掲載したい動画コンテンツの公開方法によって、最適化のアプローチが変わってくる。

もし YouTube や Dailymotion などの動画共有サイト内の検索結果上に掲載したい場合は、必然的
に動画の公開方法として「共有型」を選択しておく必要がある。自社サイトでホストしている場合はインデックス対象とならないからだ。

次に、Yahoo!JAPAN や Google などの一般検索エンジン、または、これらの動画検索サイトに掲載したい場合は、動画の公開方法として「共有型」「ホスト型」どちらも選択できる。

ただし、YouTube や Dailymotion
といった、サードパーティのサイト上に動画を掲載して、タイトルやレイアウト、コンテンツの変更に大幅な制約が課せられているケースと、自社サイトにホストする形で、ページに対する変更などの制約が比較的緩い(であろう)ケースでは、具体的な施策は異なってくる。

また、動画共有サイトに公開された動画は、検索エンジン側がそれらをクロール対
象としているために比較的容易にインデックスされるのに対して、自社サイトでホストしている場合は、必ずしも思い通りにインデックスされるとは限らず、最初にインデックスさせやすくする施策が必要だ。

実際のユーザーの利用者数などを考慮すると、動画専門の検索エンジンからのトラフィックを獲得したいというニーズはないと思われるため、実質的
に動画共有サイト内の検索結果と、一般検索エンジンが対象になるだろう。

したがって、純粋に VSEO の技術的視点からいえば、動画の公開方法は動画共有サイトへのアップロードと自社サイトでのホストを併用することが勧められるが、著作権や動画管理等のビジネス的制約によりそれができない場合もあるだろう。その時は一般検索エンジンの検索結果し
か掲載できないということも理解しておく必要がある。

次回は、具体的に動画コンテンツをインデックスさせるための施策、および最適化についての概要をまとめる。

(執筆:株式会社アイレップ 取締役 SEM 総合研究所所長 渡辺隆広)

記事提供:アイレップ

【関連記事】
検索各社が目指す「検索体験のスピードアップ」【後
編】
あなたのサイトの体調管理は万全ですか?
オプトとホットリンク、「在庫連動型 SEM 自動入稿サービス」の実験を開始
アイレップ、ユーザー行動に基づく LPO コンサルティングサービス「BT LPO」を提供開始
モバイルリスティング広告媒体の有効活用(3)?目的に合わせて広告媒体を選定する?

引用元:ff14 rmt

0 件のコメント:

コメントを投稿